犬の熱中症
友人の家の近所に住む高齢の男性のお連れの犬が、
昼間の散歩途中に熱中症になり、それを聞きつけた友人と友人の息子で、
犬をさらうように連れ帰り、お風呂場で、水にドボン!とつけてやって、
一命をとりとめた!という話を聞いたことがある。
私は、通勤のため、ほぼ毎日街中を自転車で通行するのだけれど、
まだ夕方とはいえない午後3時ころや、まだドカッと暑さがはびこっている夕方に、
平気で犬を散歩させている人を結構見る。
そういう光景を目にすると、友人が以前、実際に目の当たりにした犬の熱中症のことを思い出して、
泣きそうになるくらい、飼い主に引っ張られて、舌をダラッと垂らしてハーハーしながら歩く犬を
気の毒に思ってしまうのだ。
これは、自分の仕事の都合で、夏の、朝も、もうずいぶん日が高くなってから、
愛犬を散歩に連れだしていた以前の自分の反省も込めて、
とても危険な行為で、犬にとっては苦行以外の何物でもない!ことを、
多くの人に知ってもらいたいために申し上げる。
決まった時間に散歩に行きたがるから・・とか、犬はどんな時間帯でも散歩に行きたがる動物なのだ・・とか、良かれと思ってやっている・・という方もおられると思うが、そうではない。
犬というものは、本当に、付き合いが良いだけなのである。
犬は人ほど脚が長いわけではなく、熱を含んだ地面からほど近いところに内臓があり、
夏冬関係なく、毛皮をまとっており、人のように、自らそれを脱ぐことができるわけでもなく、
汗をたくさん出して、気化させて体温を下げられることもできず、
滅茶苦茶、夏の暑さは、犬にとっては辛いことなのです。
夏のお散歩は、起床してすぐの早朝か、どっぷりと日が暮れて、暗くなってからにしていただきたいと、切に願う次第でございます<m(__)m>