虎を極めた孤高の画家 大橋 翠石

今日は本当に久しぶりに、娯楽で外出しました。
先日新聞に、開催中とあったので、
開催中に出かけられるかなぁと焦っていた、
大橋翠石(すいせき)の展覧会に行ってきました。

新聞に掲載されていた虎の絵の姿が、新聞にもかかわらず、すごく迫力があって、そんなに遠くない県美だし、行ってみよう!ということになりました。

恥ずかしながら、私は知らなかったのですが、
翠石は、明治中期から昭和初期にかけて活躍した、岐阜県の大垣出身の人だとうことです。
県美の展覧会のキャッチコピーが「明治の金メダリスト・・」とあったので、
いつかのオリンピックで金メダルをとったアスリートが、画家でもあって・・
みたいなことだと思って行ったところ、
パリ万博で絵画の部で金賞をとった、ただ一人の日本人・・
ということで、トホホ~と早とちりを自嘲した次第です。

翠石は、終戦の年、81歳になるまで何とか力を出し切って、最後まで絵を描いた・・
描き切った・・
ご本人曰く「何度も断崖を乗り切ってきた・・」ということで山あり谷ありの人生、
研鑽に研鑽を重ねられ生涯を全うした方・・らしいです。
最盛期の絵は、文句なく迫力があってすばらしいものでしたが、
展示の最後のほうにあった絵も、
ご自分の手に握力がなくなってもなお、筆を投げうつようにして描かれたというものにも、
心にじわっと入り込んでくるような魅力がありました。

虎のほかにも、動物を描いたものがほとんどで、
みおわるころには、動物園を一周した気分になりました。

見ごたえあり!

動物好きの方は必見!!

マスクをご持参のうえ、鑑賞中は密を避け、NO会話でご鑑賞ください<(_ _)>