自分の正しさを押し付けない

8月8日の中日新聞の夕刊の「紙つぶて」でとても良いコラムに出会いました。
精神科医の水島広子さんが「心の平和と世界平和」として書かれたものです。
終戦の日を前にして、一人一人の心の平和が、世界平和につながることが結論なのですが、その中で、
「一人一人には、どういう立場で生まれたか、ということも含めて、その人しかわからない事情がある」
「相手が正しいと認める、という意味ではない。それぞれの「正しさ」は違うという認識を持つということだ。」
「自分が責任を持てるのは、自分の心の姿勢だけだ。」
など、とても共感する言葉が並んでいます。

日常生活の中で、自分以外はすべて違う人間なのだから、考え方や意見は当然自分と違うのだと思うことは、ついつい感情が出てしまって、なかなか難しいことです。
相手が正しいと認めることとは別のことだ、とわかっていても、「なんでそう思えないの・・・」と感情が先走ってなかなかできないものです。

しかし、それができる寛容さと謙虚さをもった人間が成長した人間だと思います。

私も、自分と違う意見や考え方に対峙すると、ついつい感情的になってしまうことがありますが、このコラムを機会にもう一度、自身の心に言い聞かせようと思いました。